ANAグループは15日、北海道の復興支援に向けた取り組みをさらに強化すべく「“でかけよう北海道”の集い」を東京都内で開催し、高橋はるみ北海道知事、田端浩観光庁長官、清野智JNTO理事長、久保成人日観振理事長のほか、JATA、ANTA、旅行会社関係者ら約250人が出席した。
同グループは、9月から北海道内の各空港の利用促進や各地の活性化に貢献すべく「でかけよう北海道」プロジェクトを展開している。道内空港発着路線の国内線運賃や訪日旅客向けの国内運賃の値下げ、ダイナミックパッケージ「旅作」へのクーポンや専用ツアーの設定、対象路線搭乗者へのプレゼントキャンペーンなどを実施する。
冒頭、ANAの平子裕志社長は「各種旅行商品の造成、ANAゴルフトーナメントの開催など、北海道とは深い関係がある。観光庁からの支援を活用しながら、関係各所と協力し、北海道の観光復興に取り組んでいきたい」と今回のプロジェクトにかける思いを述べた。
続いて、田端長官は「観光分野では多数の宿泊キャンセルが発生している。北海道は、自然、文化、食、気候という観光振興に必要な四つの条件を備えている日本有数の観光地で、インバウンドについても全国3位。北海道の観光需要を早期に回復させることが日本経済にも大切。官民一体となった総合的な施策展開で一刻も早い観光需要の復興、復旧を進めていきたい」とあいさつ。さらなる北海道ふっこう割の有効活用を、参加した旅行会社関係者に求めた。
プロジェクトにかける意気込みを語る平子ANA社長